2018.01.1
2018年の抱負

 

 

あけましておめでとうございます。

 

2018年も野球の本質を広めていく活動に集中します。

 

志あるのみ。

 

「100年後の野球界のために…」

2017.12.20
第3期生から教えてもらったこと

 

 

今日、U15KWB島根県選抜の第3期生たちとの日々が終わりました。最後の招待試合となったKWB愛媛大会は、一生忘れられない大きな感動を得た大会になりました。

 

 

 

実は、この愛媛大会は、重要な意味をもつ大会でした。指導してきた、野球のゲーム性をどれだけ選手たちが理解しているか(自分が選手にどれだけ理解させることができたか)を確認したかったのです。ある程度のレベルに達していれば、島根同士で決勝を戦うことが可能と考えていたからです。

 

 

 

3期生は、10月の全国大会が終わってすぐに、全中強化事業のヒロシマリーグに招待されました。そのヒロシマリーグのために、20名の在籍選手を10名ずつに分けて2チームを作りました。その2チームの分け方は、まず選手兼監督の任命から行いました。ヒロシマリーグでは、指導者がベンチに入れないルールのために、作戦や戦術を立案する指揮官役の選手が必要でした。

 

 

 

選手兼監督を任命する基準として、「野球のゲーム性を自分の言葉で説明せよ。」というお題を出して、全員に喋らせて僕が評価しました。ものごとを自分の言葉で、わかりやすく具体的に他者に説明できる人間は、そのものごとを理解しているからです。

 

 

 

この発表が実に面白かいものでした。その時点での、理解の程度もわかる上、発表を通して全員の理解が深まっていくからです。ほとんどの選手が、とりあえず知っている言葉を並べて説明しようとするものの、一つ一つの単語の意味をわかっていなかったり、順序立ててわかりやすく説明できなかったりします。そして、人の発表を聞いて「そういうことだったのか」と気付いたり、自分で発表していて「あれ?俺、何が言いたいんだ?」と自分の考えに対して疑問をもったり、「お前何言ってんの?」という笑いが起きたりします。

 

 

 

これは、所謂、対話型の授業です。成功すれば参加者の多くが深い学びを得ることができますが、失敗したら何の成果も得ません。アウトプット型の講義には、コントロール側の指導者自身が参加者の誰よりもその「ものごと」を理解していなければ怖くてできません。何が怖いかと言うと、予想していなかった回答にテンパるのです。つまり、この場合、指導者自身がそもそもの「野球のゲーム性」を深く理解していなければ成立しないのです。そして、場を仕切ったり、発言しやすい空気を作ったりするスキルが必要になります。

 

 

 

 

この第3期生には、最初の活動から「野球のゲーム性の理解」を彼らが自分の力で獲得できるように、様々な仕掛けをしてきました。この発表についても、数ある仕掛けの一つです。僕自身がSBIでの活動を通して「野球のゲーム性」についての理解が深まったのと、どう考えてもこの「野球のゲーム性の理解」は指導者にも選手にも、絶対に必要だという確信を深めたので、今期は今まで以上に「野球のゲーム性の理解」を集中して指導しました。

 

 

 

 

発表の話に戻ります。結果的に、うまく話せる選手は皆無でしたが、たどたどしくても、自分の言葉で具体的に説明できた、谷川選手と村井選手を選出しました。選手兼監督一人ずつでは不安なので、選手兼副監督として若槻選手と佐々木選手も選出して各チームに2名のリーダーをおきました。そして、選手の構成は、投手ができる人数を同数にして、ポジションを考慮して、監督・副監督の4名で考えてほしいと注文をつけて2チームができあがりました。

 

 

 

そして、ゲームについての作戦や戦術については、監督・副監督を中心に立案し、監督・副監督以外の人間でアイデアがある選手は意見をしても構わないというルールを設けました。ここから、谷川チームと村井チームは急成長していったと感じます。ただ、やはりここで放っておいては無理です。やはり、コントロールをする指導者は必要です。間違えたらただの放任になり、あっという間に崩壊します。そこには細心の注意をしながら彼らの動向を見守り、要所でアドバイスをする形で進めました。

 

 

 

そして、KWB愛媛大会の前夜の作戦会議や、試合中の選手たちとのやりとりは貴重な財産になりました。彼らの野球人生にとっても、おそらく後から振り返ってもなかなかできない経験になったことと思います。

 

 

 

彼らは、作戦会議でも、試合中でも、作戦や戦術について、自分の意見を言った上で、「どう思います?」と意見を求めてくるまでに成長していました。中学生と、そこまで野球の奥深い部分の話ができることは、本当に嬉しいことでした。選手に対して、「お前、野球わかってんなー。」というコメントができる関係の素晴らしさを改めて感じました。

 

 

 

1期生の時からそうですが、第3期生からも、「野球を通じて人間形成」の本質的な意味をさらに深く教えてもらったように思います。僕たちは、野球の本質を追求していくことを通じて信頼関係を築きました。彼らがこの先どんな人生を歩もうと、どんな過ちをおかそうと、僕の彼らに対する信頼は揺らぐことはありません。厳しい現実に一緒に立ち向かっていった同志だからです。

 

3期生の皆さん、本当にありがとうございました。

「どこに進学するかなんてことは重要なことではない。どこに就職するかなんてことも重要なことではない。君がどう生きるかだ。それが一番重要だ。」by わかさ

2017.12.12
ヒロシマリーグ2017 その②

 

 

 

前回のブログに続き、ヒロシマリーグについてもう少し綴っておきます。

 

 

島根県選抜は、5試合を行いましたが、そのうちの4試合は奪進塁ゲームで、仙台育英秀光中等教育学校とは通常ゲームを行いました。

 

 

5試合とも、選手間のリーダーがスターティングラインナップを決めたり、攻守ともにサインプレーを出したりして、ゲームを進めました。選手主体のゲームを観戦できたことは、本当に大きな価値がありました。

 

 

彼らには、打順やポジションを組む上で根拠となるデータを渡していませんし、攻守における作戦や戦術部分についても、ほぼノータッチなので、彼らのゲーム運びを見ていて、「なぜこうしたんだろう?」と思うこともあれば、「すごいな。」と思うこともあり、考えが深まりました。

 

 

ゲームに関わる一切のことを選手にすべてを任せると、自分が指導してきたことをどのくらい理解してくれているのか、どのくらい理解させる指導が自分にできているのかを客観的に確認できます。自分の指導力を客観的に見ることができることは、誠に良いものだと感じました。つまり、こういう取組で分かることは、選手のゲーム運びは、自分の指導力そのものだということです。

 

 

もちろん、指導者と選手たちの考えが完全に一致することはありません。一致する部分もあれば、まったく違うこともあります。一致すると面白いとは感じません。違えば違うほど面白いと感じます。

 

 

何が面白いかと言うと、まず、選手たちが、こちらのご機嫌とりの考えをしていない(監督の顔色を伺っていない。)ことが確認できます。選手が指導者の顔色を伺うチームは基本的にダメです。単純に選手に舐められているケースもダメですが。。。

 

 

次に、選手が自分たちの頭だけで考えた作戦や戦術が的中したり、根拠なく「えいやーっ」と投げやりな作戦や戦術を用いて的中したりすることです。もちろんミスもありますが。

 

 

指揮官としての自分の考えを俯瞰的に眺めることができる良い機会でした。

2017.11.29
ヒロシマリーグ2017 その①

 

 

 

11月18日(土)、19日(日)に、第40回全国中学校軟式野球大会強化事業「広島リーグ2017」に、第3期U15KWB島根県選抜チームを招待していただきました。

 

 

 

選抜チームの3年生が参加することは、異例中の異例でしたので、島根県の選手たちには、趣旨を十分に説明した上で参加させていただきました。この大会の趣旨は、広島県をはじめとする中国地区の中学校の競技力向上に寄与するだけでなく、日本野球界の未来を見据えた取組であることです。

 

 

そんな事業に、高知中・浜口監督、松陽中・井上監督、仙台育英秀光中・須江監督といった名将たちと共に参加させてもらったことは大きな財産になりました。

 

 

そして、何よりも、「監督・コーチがベンチに入れない」や、「奪進塁ゲームで試合を進める」などのスーパールールでの開催を企画された広島県中体連野球専門部の意気込みに感銘を受けました。日本野球の課題を解決できるほど、具体的な策が盛り込まれた秀逸な企画であったと思います。参加された広島の中学校野球部の先生方にも情熱を感じました。「1塁3塁での守り」や「1塁2塁での攻撃」についての質問を多数いただき、意見交換できました。

今は種まきです。広島全中では必ず実になるはずです。

広島県の中学校野球から目が離せません。

2017.11.24
U15島根県選抜の存在意義③

 

 

前回ブログで予告していましたチームの野球システムの紹介ですが、やはり詳細については膨大な量になるため、文面では紹介しづらいことが判明しました。また、間違って伝わっても意味がないので、要点のみのご紹介も控えます。ご希望の方は、コーチングキャラバンや、セミナーにお申し込みください。

 

 

さて、島根県選抜の存在価値について、3回シリーズでお話してきましたが、少しは理解していただけたでしょうか。島根県選抜チームは、選手のパフォーマンスアップのためだけに存在しているわけではありません。この島根県選抜の価値は、島根県の競技力の向上と振興のために、指導者の指導力向上をもねらいにしています。むしろこちらの方に重きを置いています。選手と共に野球を学ぶ場なのです。

 

 

実に、指導者講習会を昼夜を問わず、30日間実施している感じです。学童野球や、中学野球、高校野球の指導者の皆さんが、練習に来てくれることや、このチームで指導に関わった方々が巣立っていって、それぞれの地域やチームで子供たちの指導にあたっていくことに大きな意味があるのです。手前味噌ですが、この活動における指導力向上のための研修部分はオリジナリティや量や質の部分でかなり秀逸だと思います。はじめはまったく理解されませんでしたが、3年が経過して、少しずつ理解してもらえるようになってきました。

 

 

これからの野球界を変えるのは、指導者が鍵を握っています。子供たちに野球のゲーム性を教え、野球の魅力や面白さを正しく伝えていく必要があります。競技力の向上は、野球の魅力を味わうことと同時並行で進んでいくのです。

 

 

少し話が外れますが、昨今野球人口の減少が野球界の課題だと言われています。これについては、様々な理由が語られていますが、ずばり、野球の本質を指導できる指導者を育成してこなかったツケが今になって回ってきただけのことだと認識しています。

 

 

現在、この野球人口減少の課題に対して、大人によって作られた野球遊びのイベントで子供たちを野球に引きこもうという対策が全国各地でとられています。この1、2年でそういった企画はかなり多くなりました。一見良いことのように思えますが、そういった取組が本当に今やるべきことなのかは、再考の余地がありそうです。身も蓋もないことを言いますが…。

 

 

野球人口が減ったのは、単純に「野球なんて面白くない」といった口コミが広がってきただけではないでしょうか。野球チームなのに野球は教えてもらえず、教えてもらっているようでスキルの方法論ばかり、規範教育ばかり、保護者の不必要な負担が大きいことばかり。気づけば子供たちは、野球の本質的な魅力を味わうことがまったくできていなかったのです。野球の面白さを感じていない子供や親が、このスポーツの魅力を語れるわけがないのです。要は、単にお客様満足度が低いのが口コミで伝わっていった結果なのです。

 

 

仮に、強引に子供たちを野球に引き込んできても、指導者の指導力がなかったら、また「野球はつまらない」と敬遠されていくという、同じ結果が生まれるだけなのです。不味い料理しか提供できないのに、「うちの料理はうまいぞ」と言って強引に客引きしていることと何ら変わらないのです。時間とともに客足は遠のきます。

 

 

この何十年、日本野球界では、大人がまったくのでたらめを子供たちに教えすぎてきた。これにつきるのではないでしょうか。この野球界を発展させてきたのも、衰退させたのも結局は大人なのです。

 

 

多くの指導者とこの問題に対して語ってきましたが、一人として、「指導者のせいで野球人口が減った」と口にした人はいませんでした。人間なので自分たちを否定することは、プライドや積み上げてきたものが崩壊するので当たり前のことですが…。しかも、指導者自身が習ってきた野球が自分の中でのスタンダードなのだから、さらに当たり前のことです。ここが、現在の指導者にとっては一番心が折れそうになるところです。はっきり言って、「もう野球なんてやめたい」となります。これで、また野球人口が減ります。

 

 

野球界は、今、この負のスパイラルに突入しています。

 

 

だからこそ、今やるべきことは、現時点で野球をやっている子たちを確かに導いていくことしかないのです。指導者の指導力を向上させることに集中することです。

 

 

これができなければ、野球界は衰退の一途を辿ることは明白です。

 

 

考え方によっては、現在、指導者として野球に関わっている指導者が一番貧乏くじを引いているのです。自分たちより年配の指導者たちは、指をさされてこなかったのに、やれ「指導力を上げろ」とか、「野球人口を回復させろ」だとか、すべてが降りかかってきているのです。本当に悲しい事態です。

 

 

20代や30代の若い人たちで、野球の指導者を志す人が少なくなっているのも頷けます。若い人たちは決して悪くないのです。と言って、年配の方が悪いとも言い切れない。なぜなら、いまの日本人の大人の多くが、「昭和」という激動の時代を過ごしてきたのですから。ただただ、人々の思考や社会のシステムが、その時代の流れの速さについて行けなくなってきただけなのです。

 

 

時代の流れは早くなる一方で、もう待ってくれることはないでしょう。もはや10年後の世界の情勢や、日本の姿、野球界など、誰も想像できない時代を我々は生きているのですから。

 

 

だからこそ、前向きに。

 

 

未来は若い人たちが、自分たちで創造していくものです。彼らを、大切に育成していくことに集中しましょう。今は暗くても、明るい未来を信じて突き進むしかないと思います。そんな大人の姿を子供たちは見ているはずです。

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