2017.03.31
第89回選抜高校野球大会 決勝戦は史上初の大阪勢対決‼︎

雨天順延となった履正社vs大阪桐蔭の決勝戦は明日4月1日に行われます。

選抜大会決勝戦の同都道府県勢対決は、これまで愛知県勢が2回、京都府勢が1回、東京勢1回の計4回あったそうで、これが5例目だそうです。

今年の選抜はやたらと面白いなあと思っていたら、最後にこうなるとは。準決勝の2試合も超絶な好ゲームでした。

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今から約20年前、自分が高校球児だった頃に、関西遠征で履正社と大阪桐蔭とOP戦を組んでもらいました。

その当時、大阪桐蔭は全国優勝(1991年選手権)の経験があったもののその後府大会を勝ちきれない時期が続いていた頃でした。ただ、その当時から選手の能力は高く、後にプリンスホテルからプロ入りした水田選手などがいました。ちなみにサードを守っていた自分は、水田選手の打球のあまりの速さにグラブが出せず、太ももに打球が直撃するという情けない経験をしました。笑

そして、履正社はと言えば、甲子園出場なしの府大会ベスト16くらいの好チームといったところでした。今のような専用グランドはなく、校庭に野球場を強引に作っていたので、ファールグランドがないに等しいほど狭かったのを覚えています。今でも忘れないのは、サードコーチスボックスの三塁線と垂直となるラインが校舎によって途中で切れていました。もちろん校舎のグランド側はすべて防球ネットが張られています。そしてライト側の防球ネットの高さは生まれて初めて見る高さのネットでした。松井秀喜でも超えないだろうと思いました。

当たり前のことかもしれませんが、その当時、この2チームがこうして選抜大会の決勝戦で対戦することになるとは思ってもみませんでした。履正社にいたっては甲子園に出場することさえも想像できませんでした。

それが今20年の時を経て、この2チームは間違いなく日本の高校野球を牽引する存在にまでなっています。そして、高校野球のみならず、大学野球、社会人野球、プロ野球の世界にも多くのスター選手を輩出しています。

さて、ここからはクレージーにいきましょう。ずばり、選抜高校野球での島根県勢の決勝戦はこの先あるのでしょうか。そんなことが起こったら、日本球界を揺るがすとんでもない大事件ですね。途方もなさすぎて頭がおかしくなりそうです。いや、すでにおかしいですね。

冷静に考えると、実現のために必要なことの数は天文学的数かもしれません。そもそもそんなことを狙ってやっている人はいないのです。過去4回についても、自然発生的にそうなったと言えると思います。

では、「自然発生でそんな事態が起きるには」を考えましょう。こう考えると結構シンプルですね。まず、間違いなく言えるのは、過去の例を見てみても、すべて全国優勝を経験したチームのある都道府県でこの事態が起きています。そして、予選地域の出場チーム数が多い地域です。他にも条件はあると思いますが長くなるのでこのくらいで。

とりあえず、島根県はこの2つの条件に今のところ該当しませんので、このままいくと選抜大会決勝戦での島根県勢対決はおそらく実現しないと思います。このまま終わると、「何を当たり前のことを言っているんだ」と言われますね。

では、ここから提言です。今後の島根県高校野球が歩んでいくべき方向性です。まず、出場校数を増やすのはおそらく不可能です。少子化の影響でもはや減る可能性の方が高いです。

となると、もう1つの可能性、全国優勝を経験するチームが出ると大きく変わるのではないでしょうか。そのために、全国優勝を狙うチームが多く出てくること。甲子園で勝ち続けようとするチームが島根県には必要だと思います。具体的に言うならば、島根大会の準々決勝以降で展開されるゲームが全国大会レベルになることだと思います。

そして幸いにも、島根にはすでに全国大会で実績のあるチームがあります。近年なら、石見智翠館(甲子園ベスト4)、立正大淞南(甲子園ベスト8)、浜田(甲子園ベスト8)、開星(甲子園ベスト16)といったところです。

これらのチームを中心に、全国優勝を本気で狙うチームが多く出てくることが地域のレベルアップには必要だと思います。そうなってくると、当然、予選となる島根大会の戦いは激化します。そして、以前にも書きましたが、甲子園に出場するチームは夏なら1チームのみで、その他は敗者です。

ですが、敗者に回った時に、そんな熾烈な地域で戦って敗者になったのならその負けは大きな価値があると思うのです。まさに「この負けが財産になる」というフレーズがピッタリです。ぜひ、島根を代表して甲子園で戦ってくれる切磋琢磨した仲間に対し、甲子園での躍進を願って声援を送ることのできる地域であってほしいものです。そういう未来が来た時に、野球に関わった人々が、島根で野球をやってきたことや、この地域自体を本当の意味で誇りにできるのではないでしょうか。

そうなれば、まさにみんながハッピーですね。

さあ、20年後、選抜大会決勝戦での島根県勢対決は実現するのか。さあ、もっと先の感動を獲得しよう。

2017.03.27
史上初‼︎選抜高校野球2試合連続引き分け再試合

今日は、大田市で中学野球OIP杯を観戦しました。江津中、大田一中、乃木ライオンズシニア、三刀屋中の野球を観戦しながら、選抜高校野球と全日本少年春季軟式野球大会の速報を気にしていました。

(OIP杯 大田一中vs三刀屋中)

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(大田高校の内野黒土は阪神園芸さんによる甲子園仕様です)

 

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全日本少年春季は、仙台育英秀光中・星稜中・明徳義塾中の私学3強がベスト4進出を果たしました。果たして優勝はどこか。明日も気になります。

そして、選抜高校野球。速報を追いかけながら、「なんじゃこりゃ」と。今日、甲子園球場で観戦された方々は痺れまくったことでしょう。

福岡大大濠vs滋賀学園が1対1、健大高崎vs福井工大福井は7ー7で、いずれも延長15回引き分け再試合といった結果でした。

特に、健大高崎vs福井工大福井のカードはゲーム前から大変注目していましたが、こんな展開になるとは。。。録画しておけば良かったと後悔しています。是が非でも映像をゲットしたいと思います。

さて、コーチングキャラバンで島根県の中高生に、必ず質問をすることがあります。それは「全国トップオブトップチームとその他のチームの一番の違いは何か?」という質問です。

この質問に対して、自分の考えを紙に書いて発表してもらっています。これが実に面白い。みんな、自分の持ち合わせている最大の想像の域で興味深い回答をしてくれます。

この質問に対する最も多い回答は以下です。

◯良い選手を集めている

◯意識が高い

◯全国優勝を本気で狙っている

◯練習量や練習の質

◯集中力

◯野球の知識

◯環境

といったところです。これが中高生の素直な考えであり、おそらく多くの大人の方々もそうです。確かにこれらの要素には違いがあると思います。

そして上記のフレーズは、練習後や試合後のミーティング(反省)でよく聞きます。大体こんな感じです。↓

キャプテン:「俺たちも、もっと意識を高くもって、もっと全国優勝を本気で狙って、もっと質の高い練習を多くして、もっと集中力を高めて、もっと野球の知識を勉強して、もっと頑張っていこう‼︎」

その他の部員:「うぇーい。(大きな声で)」

野球部あるあるです(笑)、いや、部活あるあるです(笑)僕もそうでした。とっても青春です。正解なんて何かよくわからないけど、とりあえずガムシャラに頑張ったり、もがき苦しんだりする経験が後々の人生で、仕事で役にたつと思います。それが部活動の良さの1つです。

ただ、青春っていいなと思う反面、こと野球やその他のものごとの上達に関して言うと、そのような曖昧な認識のままでは、どこかで頭打ちになるのも事実です。

多くの諸先輩方が社会人生活の中で、とてつもなく高い壁に阻まれるご経験をされていることと思います。ガムシャラに頑張るだけでは、どうにもこうにも通用しなくなる時が必ずやって来ると思います。自分もそうでしたし、おそらくまだまだそのピンチがたくさんきます。

そのピンチを乗り越えるには、問題の本質を捉え、解決するために必要な具体的な戦略・作戦・戦術を練り実行する実力が必要になると思っています。

話を元に戻すと、トップオブトップのチームには問題を本質的に解決することのできるそれらの実力があると思われます。つまり随所に具体性があるのです。「良い選手が揃ってるいるから強い」なんていう単純な理由ではないです。

高校野球も中学野球も確実に次の時代に突入しています。選抜高校野球も、そんな視点で見てみると、より野球を面白く見ることができるのではないでしょうか。

2017.03.20
高校野球の女子マネージャーが教えてくれたこと

WBCでは侍ジャパンが準決勝進出、選抜高校野球も開幕し、一気に本格的な野球シーズンを感じる今日この頃です。

今日は、コーチングキャラバンを通して出会った女子マネージャーについて思うことを書こうと思います。

多くのチームに女子マネージャーの存在がありますが、彼女たちの力に驚かされることが多くあります。まず、どこのマネージャーも受け答えが大人です。そして、気が利きます。監督をはじめとしたスタッフのことや選手のことを、彼女たちはよく見ています。

そして、野球そのものについても彼女たちは冷静によく見ています。選手やスタッフに「野球のゲーム性について」の講義をよくやりますが、その中で女子マネージャーにも必ず意見を言ってもらっています。そして、その回答が実に的を得ています。

「なんで?」と聞くと「だって◯◯だったら、△△になるじゃないですか。そうすると◇◇ですよね。」みたい感じで論理的に答えられる生徒が多い気がします。

そんなことから先日ある高校のOP戦で、女子マネージャー3、4人と一緒に本部席からゲームを見ました。そして、試合中に彼女たちに色々な質問をしてみました。

「この選手はバントできるの?」とか、「この選手の打球方向はどっちよりなの?」とか、「牽制できるの?」などです。それらの質問にに実に見事に答えてくれます。そして、過去の試合のデータ処理や、試合中の球数等のデータ管理は正確でスピードがあります。さらに、試合を見ながら試合の見方(見るところ)や評価の仕方(◯か×か)を教えていくと、グングン吸収してくれます。このまま勉強をしていけば、試合後の反省や振り返りを彼女たち中心で進めることができるようになるのではないかと、彼女たちの能力には、チームを勝利に導くための戦力となり得る可能性を感じました。きっと、彼女たちはもっと高度な要求に応えられるはずです。

さて、ここから少し話が発展します。

女子マネージャーの一件から、再認識した重要なことは、チームの一人ひとりにチームにおける自分の役割が与えられているか。また、その役割や責任がそれぞれに見合った公平なものかどうかということです。

これが組織マネジメントの難しいところです。「そんな最高の組織(チーム)なんてなかなかないよ。」と言ったところが現実です。多くの職場やチームにおいてもうまくいっているところの方が少ないはずです。

ここからは、いつものごとく、自分にも言い聞かせます。

組織がうまく機能しない、人の力が活かしきれない責任はトップに立つ人間にしかありません。昔はよく「自分の役割くらい自分で考えろ」と人に言ったり思ったりしていましたし、今もたまに…はい。そんなことがあると思います。(無念。。。)

でも、その言葉は指導者としては卑怯なんですねやはり。結局は自分が分からないだけ。与えられないだけ。そんなことが自分たちだけでできるなら、指導者なんて必要ないんですね。そして、さらにははじめから「自主性」や「主体性」という言葉を盾に、具体的なことを教えなかったり、明確な指針を示さなかったりして逃げるのは最悪です。

教える段階のところで「自主性」や「主体性」なんてないです。それらは育てる段階のところで必ず必要になることです。ベースとなる思考がグラついていたり、そもそもない人間に「自主性」や「主体性」を求めることはもはや不毛なのです。

「0は永遠に0」という師の言葉が身に沁みます。

2017.03.11
指導者の根気強さ

またまた、コーチングキャラバンを通しての気づきです。

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「100回言ってできないなら1000回言う。」

「1000回言ってできないなら10000回言う。」

「できるようになっても、いつでもできるようになるまで洗練されているかを確認をする。そして、指導者もいつでも言えるようにつぶさに選手の一挙手一投足に目を配る」

この指導者としての根気強さの大切さが身にしみるこの頃です。すごくアナログ的で当たり前のことかもしれませんが、自分に言い聞かせるためにも綴っておきます。

もちろん、敢えて言わずに黙って見守るタイミングも必要だと思います。その見守る行為も、そもそも見ていなかったらできません。見ていなくて、わからなくて黙っているのとはモノが違うことになります。

これらのことは、素晴らしいコーチングをする指導者の共通項と言っても過言ではないと思います。

一回言っただけで、できるようになる人なんて大人でもそういません。そして、「わかっちゃいるけどやめられない。」というフレーズの歌があった気がしますが、まさにそれが人間なんだろうなと思います。笑。自分もそうですし。それが人間の愛おしさでもあるんですよね。

できれば格好よく、スマートに、「いいか‼︎分かったな‼︎」と一発で決めたいですが、そんな曲芸はできっこないです。泥臭くいくしかない。絶対に諦めない根気強さを指導者自身が体言しながら、選手を導いていくこと。こういうのを、「背中で見せる」ってことかな?なんて思う今日この頃です。

明日も頑張ろう。

2017.03.5
スピード感

今回もコーチングキャラバンを通しての気づきの1つについてです。

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(写真はイメージです。)

指導の中で、選手に「もっと速く」とか「それでは遅い」などと動作のスピードを要求することがあると思います。これは高度な要求で、できるようになるまで時間がかかることがあります。

選手のフィジカル能力が不足してできないのケースは問題ないのですが、誰にでもできることについて要求しているケースでできるまでに時間がかかることがあります。一塁までの全力疾走を徹底させる時も同様のことが言えます。

この一番の原因は、選手たちが「スピードのある選手やチームを自分の目で見たことがない」ということだと思います。つまり、見る経験が不足していることに大きな原因があると思います。特に島根では、このことを痛切に感じます。

距離や時間は測れば良いだけのことなのですが、「スピード」については、ほぼ感覚の世界です。その「スピード感」を幼少期に見ることは非常に大切だと思います。

日本の地方の中でも島根は、交通の便が悪い地域です。よその地域に出かけていくだけでも一苦労でお金もかかります。また、県内の最高峰のカテゴリーが高校野球です。自転車や電車で気軽に大学野球や社会人野球、プロ野球を見にいくことができません。そして、大学野球以上のカテゴリーについて知識が不足しがちです。トップレベルのスピードを見ることが不足してしまうのは当たり前のことかもしれません。

画期的な解決策は見当たりませんが、自分から「スピード」を求めて出て行くしかないと思います。非常に原始的ですが、百聞は一見に如かずです。この「スピード感」はユーチューブ等の動画では解決しないと思います。

「スピード感」を感じるには自分の目で見ることが一番だと思います。ハイレベルな「スピード感」を子供時代に味わうことは大きな財産となるはずです。プロ野球教室等で現役選手を呼ぶなら、嫌がられるかもしれませんが、プロ選手に全力プレーを見せてもらいましょう。それが一番です。

そして、指導者は、地方のアドバンテージを理解し、子供たちに「何を見させるのか。」「何を得に行くのか。」を明確にして遠征の企画を考えなければなりません。遠征先についての外部との調整力が重要になります。また、保護者に理解を求めるための内部調整力も必要です。

強化と育成のためには、指導者には多岐にわたる能力が求められます。本当に大変ですが、島根と選手たちの未来のために頑張りましょう。

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